COLUMN
家づくりコラム
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新築住宅を検討していると、「トリプルガラス」という言葉を目にする機会があります。断熱性能が高いという説明を見て、「高性能な窓なら取り入れたほうがいいのかな?」と考える一方で、「静岡県のような温暖な地域でも必要?」「価格に見合うメリットはある?」と迷う方もいるでしょう。
トリプルガラスは、断熱性をはじめ、結露や騒音など住まいの快適性にも関わる窓の仕様です。地域の気候や住環境、予算など、自分の家に合った条件を考えながら選ぶことが大切です。
この記事では、トリプルガラスの特徴やメリット・デメリット、価格、防犯性などを紹介しながら、どのような人に向いているのかを解説します。チェックリストを参考に、自分の家に必要かどうか考えてみましょう。

トリプルガラスは、その名前の通り、3枚のガラスを組み合わせた窓です。
一般的な窓よりも高い断熱性能を持つことから、住宅の快適性を高める窓として注目されています。
トリプルガラスがどのような構造になっているのか、どのような特徴があるのかを確認したうえで、ペアガラスとの違いについても見ていきます。
トリプルガラスの3枚のガラスの間には、2つの中空層があります。
中空層には空気やガスが封入されており、ガラスだけの場合よりも熱が伝わりにくくなるのが特徴です。
また、ガラスそのものだけでなく、中空層に封入するガスやガラスの種類などによっても性能は変わります。こうした構造によって、窓からの熱の出入りを抑え、室内の温度を保ちやすくします。
ペアガラス(複層ガラス)は、2枚のガラスの間に中空層を設けた窓です。中空層があることで1枚ガラスよりも熱が伝わりにくく、断熱性を高められるため、現在の住宅でも広く採用されている一般的な仕様です。
一方、トリプルガラスは3枚のガラスと2つの中空層によって、さらに高い断熱性能を備えています。
価格差の一例として、ガラス販売サイトに掲載されている商品を比較すると、同じ500×600mmサイズのガラス単体で比較すると、トリプルガラスは税込14,978円、ペアガラスは税込8,027円で、トリプルガラスは約1.9倍の価格です。
※実際の住宅では窓のサイズやガラスの仕様、サッシなどによって価格差は変わります。

トリプルガラスが自分の家に合っているかどうかは、住んでいる地域や周辺の環境、予算などによって変わります。それぞれの条件を見ながら、自分に必要な窓の性能を考えてみましょう。
冬の冷え込みが厳しい地域では、窓から室内の熱が逃げるのを抑えることが、暖かく快適な室内環境をつくるうえで重要です。
そのため、窓にも高い断熱性能を求める場合は、トリプルガラスが有力な選択肢になります。
一方、静岡県のような比較的温暖な地域では、寒冷地ほど窓の断熱性能を重視する必要はありません。
ただし、冬の暖房効率を高めたい、室温の変化を抑えたいなど、快適性を重視する場合は、トリプルガラスを選ぶメリットがあります。
窓の性能は、断熱性だけでなく、室内の静かさにも関係します。特に幹線道路や線路の近くなど、外からの音が気になりやすい場所では、窓の仕様にも注目してみましょう。
トリプルガラスは、ガラスの層が増えることで、ペアガラスより遮音性能を高めやすいです。
より静かな室内環境を求める場合は、ガラスの厚さや種類、サッシなども含めて窓全体の仕様を確認するとよいでしょう。
先ほどご紹介したように、トリプルガラスはペアガラスより価格が高くなる傾向があります。そのため、窓の性能だけでなく、住宅全体の予算とのバランスも考えることが大切です。
「できるだけ費用を抑えたい」という場合は、必要な性能と価格を比較しながら選ぶとよいでしょう。
一方で、多少費用が上がっても、断熱性や快適性を優先したい場合は、トリプルガラスが選択肢になります。
ここまで見てきた「地域の気候」「住環境」「予算」をもとに、自分の住まいにトリプルガラスが向いているかチェックしてみましょう。
3個以上当てはまる方は、トリプルガラスを積極的に検討してみるとよいでしょう。
断熱性や冷暖房効率、室内の静かさなど、窓に求める性能が複数ある場合は、トリプルガラスを選ぶことで、それらの希望をまとめて叶えやすくなります。

トリプルガラスは、一般的なペアガラスより高い断熱性能を持つ一方で、性能や選び方について迷うこともあるでしょう。ここでは、トリプルガラスを検討する際に知っておきたいポイントをQ&A形式で紹介します。
いいえ。トリプルガラスと防犯ガラスは別のものです。
防犯ガラスには、ガラスの間に入れる中間膜の厚さなど、一定の仕様が定められています。
そのうえで、防犯性能が認められた建物部品には「CPマーク」が付けられています。CPマークの付いた製品は、侵入に対して5分以上の抵抗性能が確認されています。※1
一方、トリプルガラスは3枚のガラスを組み合わせた、主に断熱性能を高めるための仕様です。そのため、トリプルガラスだから防犯ガラスというわけではありません。
1階の道路側や人目につきにくい場所など、防犯性を高めたい場所には、CPマークの付いた防犯ガラスなどを採用するのも一つの方法です。
窓の位置に合わせて、断熱性を重視するのか、防犯性を重視するのかを考えて選ぶとよいでしょう。
※1:一般社団法人板硝子協会「防犯ガラス」
いいえ、温暖な地域でもトリプルガラスの選択肢があります。
温暖な地域でトリプルガラスを検討したいのは、大きな窓や窓の数が多い家、吹き抜けのある家など、窓からの熱の影響を受けやすい住宅です。
窓の面積が大きいほど、窓から熱が出入りする割合も大きくなるため、窓の断熱性能を高めるメリットを感じやすくなります。
ほかにも、窓際の結露をできるだけ抑えたい場合や、幹線道路・線路の近くなどで外からの音が気になるという場合も、トリプルガラスを検討する理由になります。
温暖な地域だから不要というわけではありません。
窓の大きさや家の間取り、周辺環境などを踏まえて、自分の家に必要な性能かどうかを判断しましょう。
はい、トリプルガラスには多くのメリットがあります。
トリプルガラスはペアガラスより初期費用は高くなりますが、その分、窓の断熱性能を高められます。
窓は住宅の中でも熱の出入りが大きい部分のため、窓の性能を高めることは、住宅全体の快適性を高めることにつながります。
さらに、快適な住環境によって光熱費削減にも貢献してくれます。
他にも、ガラスが複数枚になることで、外からの音を伝わりにくくしたり、防犯面でもプラスになったりするなど、断熱性以外にもメリットが多くあるのです。

トリプルガラスは、ペアガラスと比べてガラスの枚数が増える分、重量が大きくなります。
特に大きな窓では、開閉のしやすさやサッシへの負担などにも配慮が必要です。
また、初期費用が高くなることもデメリットの一つです。窓は住宅全体で数が多くなるため、採用する窓が増えるほど費用にも影響します。
トリプルガラスに満足しやすいのは、窓の断熱性能を重視したい人や、大きな窓・吹き抜けのある家など、窓から受ける熱の影響を抑えたい人です。
結露や窓際の冷え込みをできるだけ抑えたい場合や、外からの音が気になる環境でも、メリットを感じやすいでしょう。
一方で、窓の性能よりも初期費用を抑えることを優先したい場合や、窓からの熱や音の影響が少ない住環境では、トリプルガラスを選んでも必要性を感じにくいことがあります。

渡辺建設では、全棟にトリプル樹脂サッシを標準仕様として採用しています。
Low-Eガラスやアルゴン・クリプトンガスを組み合わせた高断熱仕様に加え、樹脂製スペーサーや多層構造のフレームを採用。窓からの熱の出入りを抑え、冷暖房ロスを大幅に低減します。
さらに結露も抑えることで、カビやダニの発生予防につながります。
Low-Eガラスは、「クリア」と「グリーン」の2種類。クリアは日射熱を室内に取り入れやすく、グリーンは夏の強い日射熱を遮りやすいという違いがあり、住まいの方角や用途に合わせて選択できます。
トリプル樹脂サッシをはじめとした渡辺建設の全棟標準仕様については、下記からご確認ください。
▶【渡辺建設の全棟標準仕様】"GX志向型住宅"の性能を、当たり前に全棟へ
窓の性能は、地域や間取り、窓の大きさ、予算などによって適した選び方が変わります。
迷ったときは、専門家に相談しながら、自分の住まいに合った性能を考えてみるとよいでしょう。
渡辺建設では、トリプル樹脂サッシを全棟の標準仕様として採用しています。窓の性能や家づくりについて詳しく知りたい方は、ぜひ相談会でご相談ください。